岩手の山でダニに食われた

 先月、岩手の実家に帰っていた時、よく山に行っていたのですが、その際ダニに食われました。今まで何度も山に行っていて、これまで一度も食われたことなかったのに今回初めての経験です。

山からの帰り道、右の脛の上のあたり軽い痛みがあったので、筋肉痛くらいに思っていました。バス停でバスを待つ間、暇だったのでズボンをまくって痛みの元を見てみました。

あれっ かさぶたができてる。知らないうちにケガしてたんだ。と思ってかさぶたを触ってみたところ、もう剥げかけてる。なんだ、もう治りかけてるじゃんと思ってかさぶたをはがそうとしたら、取れない。ていうかやわらかい。これかさぶたじゃないな。足がある。なんだこれ。ダニ? うへえ。


こいつがそのダニ。頭を完全に皮膚に埋没させて、さらにぐいぐいと潜ろうとしているみたい。それで痛く感じるんだねえ。写真とってる間にバスがきたので、急いで乗り込む。

ネットで検索すると、すぐにとったほうがいい、体はつぶさないように気をつけて取り除く、などとなっている。バスの中で、これといった道具もなく、揺れて落ち着かない中で、えーいっ ちぎりとってしまった。そしたら傷口には殆ど何も残さずとれた感じになった。一安心。家に帰って爪切りでほじくってみたが、虫の破片みたいな小さいカケラがとれただけ。まあ大丈夫か。でも、紅斑病とかライム病とか怖い病気を媒介するみたいなので、不安になり、近くの病院へ行ってみた。

先生がいうには、口器が残っているので、切開してとりましょう、ということでベッドに寝かされて麻酔を打たれた。サクッ、サクッとメスの音が聞こえる。患部を肉ごと切り取ったみたい。こんなの。うちに帰ってから写真撮ったので、少し乾燥しています。切りたてはお刺身みたいでした。

切り取ったあと、黒い糸で縫合して絆創膏で止めてもらった。薬はミノサイクリンという紅斑病の原因となるリケッチアに効く薬の他、止血剤トラネキサム酸と痛み止めザルトプロフェン。隣の薬局で買ってきた。病院へは翌日と3日後にも行き、経過確認と殺菌・消毒。さらに、東京の病院で抜糸してもらえるよう紹介状を書いてもらいました。

ダニに食われる人なんて珍しいですよね、と先生に聞いたら、夏場には月に1人か2人は来るから、そんなに珍しいものではない、とのことでした。

とりあえず助かった。

ダニの種類は、写真からではよくわからないのですが、タネガタマダニ、シュルツェマダニ、カモシカマダニあたりかと思います。

今日、多摩地区の病院で、抜糸してきました。経過は順調です。左が抜糸前、右が抜糸後です。

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